2022.11.29
東京の水道水は飲める?浄水器は必要?実際に起きた事件
東京の水道水には浄水器の導入が必要でしょうか。そのまま飲んでも問題ないでしょうか。
結論から言えば、東京都をはじめ、全国各地の水道に浄水器は必要であると言えます。米国生まれの高機能浄水器「MULTIPURE」を販売する、日本・東南アジアの総発売元マルチピュアジャパンより、現在の日本の水道水質や提供環境に関する見解をお話します。
東京の水道水はそのまま飲める?

東京の水道水はそのまま飲むことができます。都内の水源にはいくつか種類がありますが、いずれの原水もそのまま飲んでも問題の起きにくいレベルまで浄水されています。
実際に、ご家庭でお料理をする際には、水栓から出てくるお水をそのまま利用しているケースも多いでしょう。
そのまま飲めるのに浄水器が必要な理由

とはいえ、懸念事項が一切ないわけではありません。東京都の水道水はそのまま飲むことはできますが、水道水中にはさまざまな不純物や有害物質が含まれている可能性があります。
トリハロメタン、PFAS、マイクロプラスチックなど、なかには人体の健康に重大な悪影響を及ぼすおそれの指摘されている物質もあります。以下の状況をおさえて確認しましょう。
浄水器の必要性1.配水管から不純物が混入する恐れを否定できない
浄水場で安全なレベルまで丁寧に浄水がなされても、配水管を流れるうちに有害物質に水が曝露する可能性があります。
たとえば日本の古い配水管には鉛が使われていることがあります。とくに乳幼児や妊婦の方がいらっしゃるご家庭は水中の溶解性鉛に注意が必要です。
浄水器の必要性2.東京都の一部地域ではヒ素などの土壌汚染が確認されている
東京都江東区の豊洲新市場における土壌汚染が注目されて久しく経ちます。
東京ガスのガス製造工場があったことから、当時の土壌汚染調査では、ヒ素をはじめ、ベンゼン、シアン化合物、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムなどの有害物質が検出されました。
これらはあくまでも氷山の一角です。今ではどちらの地域で土壌汚染が発見されても不思議ではない状況であると言えます。
そのまま飲めるはずの東京の水道水がそのまま飲めなくなる構造的理由

家庭の蛇口に届くまでの水道水の品質を維持するには、給水管や受水槽(貯水槽)の衛生管理が重要です。
衛生管理について自治体や水道局が法的責任を負っているのは、一般的には道路の下に埋設されている水道本管から水道メーター以前となります。
それ以降につづく宅地内給水管や、マンション・アパートの受水槽(貯水槽)については、個別の建物所有者がメンテナンスの責を負っています。
宅地内の給水管や受水槽における有害物質汚染の危険性

水道局の管理の下にある水道本管部分では、たとえ基準内に水質が担保されていたとしても、宅地内給水管や受水槽が老朽化していたり汚染していたりする場合、水道水に有害物質が混入する恐れがあります。
とくに古い集合住宅の場合には注意を要します。マンションやアパートなどの集合住宅は、配水管から流れてきた水を一度、受水槽や貯水槽と呼ばれる場所に貯めておき、そこから各戸に給水される仕組みとなっています。
貯水タンクの内部は細菌が繁殖する可能性が高いため、最低でも年に一度の清掃が義務付けられています。義務違反の管理者がそう多くいるとは思いませんが、裏を返せば、清掃を怠った場合に汚れることが必至であるため、用心しておく必要があります。
水道局管理下の水道本管の老朽化問題

また、水道局が管理している水道管に関しても老朽化が認められています。一般的に水道管の寿命は40年から50年とされており、高度成長期に広く整備された水道設備がちょうど現在、寿命を迎えています。
近ごろ道路陥没事故などが多発しているのも水道管の老朽化が原因の一つであると考えられています。水道管の破損や水漏れの増加に注意しましょう。
水道法における水道水質基準「逐次改正方式」の弱点

日本の水道水の水質基準は、水道法において定められています。
水道法の定めおよび水質基準は「逐次改正方式」で運用されており、ほとんど2年に一度のペースで新しい有害物質が追加されたり、基準値の強化がされています。
あくまでも現時点で「有害性があるらしい」ことが判明している物質については基準が設けられているものの、改正時点において有害性の有無や程度が明瞭になっていない物質については、基準を定めることができません。
現在、特段の基準が設けられていない物質も、数年のうちに見直されて除去物質として設定されたり、除去の程度が変更されるケースがよくあります。
過去の水道水質基準のおもな改正例
- 平成20年(2008年):塩素酸を水質基準に追加(基準値0.6mg/L)
- 平成22年(2010年):カドミウム化合物の基準値強化(0.003mg/L以下)
- 平成23年(2011年):トリクロロエチレンの基準値強化(0.01mg/L以下)
- 平成26年(2014年):亜硝酸態窒素を水質基準に追加(基準値0.04mg/L)
- 令和2年(2020年):六価クロム化合物の基準値強化(0.02mg/L以下)
このような基準強化や項目追加のトレンドを見るかぎり、「安全」「そのまま飲める」といくら謳われていても、真の意味で水道水が安全かどうかはわかりません。
対処法として、水道水質基準以上に有害物質を99%以上取り除くことのできる浄水器を設置しておくことをおすすめします。
浄水器が必要な理由とは?都内で実際に発生した水道水トラブル
東京をはじめとした日本の水道水質の安全性について考えてみましょう。まずは浄水場や地下水といった、家庭に届く前の状態の水に焦点を合わせ、実際にあった事件やトラブルをご紹介します。
事例1.指針値を上回る有機フッ素化合物の検出(2019年・東京都)

有機フッ素化合物であるPFOS・PFOAは、国際的に危険性が認知されている有害物質のひとつです。
東京都府中市と国分寺市では、住民に対して血液検査を行った結果、PFOSの血中濃度の平均値が、府中市の住人で全国平均の2倍以上、国分寺市の住人では1.5倍だったことが判明しました。
なお配水元の浄水場は、府中武蔵台浄水所(府中市)および東恋ケ窪浄水所(国分寺市)となります。
事例2.約14万人が利用している井戸水の41.3%が水質検査で不適合(2020年・茨城県)
茨城県内の水道普及率は低く、いまでも約14万人の住人が水道加入しておらず、井戸水を利用していると考えられています。
ところが2020年度の水質検査では、検査を実施した地下水の41.3%が厚労省の水質基準を満たさず、自然由来のヒ素や亜硝酸性窒素、硝酸性窒素などが検出され、不適合とされています。
茨城県神栖市のヒ素汚染事件は、まだ記憶に新しいでしょう。健康被害が発生する可能性が高いため、地下水汚染の発生にはあらかじめ対策を練っておく必要があります。
日本全国の配水管トラブルと浄水器の必要性について
配水管とは、浄水場の配水池から各家庭の敷地内にまで繋がっている水道管のことです。
たとえ浄水場での管理が徹底されていても、敷地内や宅内の配管に劣化が見られる場合、不純物が混入する可能性が考えられます。また、給水管と排水管を逆に設置してしまうなどの配管ミスもありえます。この章では配水管トラブルにフォーカスして考えてみましょう。
事例1.給水管を28年間、誤接続(2021年・大阪府)

大阪大学医学部附属病院では、1993年に病院建物が完成して以来、2021年までの期間、誤接続された水栓が利用されていました。
医学部附属病院の一部エリアでは、スタッフや患者は井戸水処理水を上水として使用していたことになります。
事例2.公園の飲み水用蛇口に20年間、地下水を誤接続(2021年・佐賀県)
2001年に建設された運動公園(白石町)において、飲み水用の蛇口およびトイレの手洗い用の蛇口に、塩素消毒などの浄水処理がされていない地下水が配管されていました。
配管ミスは20年間、気付かれませんでした。本来は上水道が接続されなければならず、地下水はグラウンドの散水用に使用される予定でした。
家庭で浄水器をつけるべき理由とは?配管トラブルに備えよう

家庭に届けられる水は、目に見えない場所を通過してきます。安全だと言われる日本の水道も、環境省の実施する水質調査結果を読んでみると、不安が一切ないわけではないことがわかります。
ここでは一般家庭で気をつけるべき配水管や水栓に関する注意の例を挙げます。
①劣化
配水管の耐用年数は使用素材により異なりますが、おおむね15年〜30年ほどを目安に交換するのが一般的です。設置から20年以上が経過している場合、配水管の交換を検討しましょう。
もし住まいが賃貸住宅で、なおかつ給水管の交換が実施されない状況であれば、あらかじめ浄水器を設置しておいたほうが無難です。
②交換ミス
上水道と下水道を誤って逆に接続してしまうなどの配管ミスも少なからず散見されます。
集合住宅では、複数の住人が腹痛など同一原因だと思われる症状を訴えることで、事実が明るみになることがあります。しかし一度接続されると20年ほど発見されないこともあるため、いずれにせよ注意を要します。
完璧な安全は、家庭に設置される浄水器によって作られます。水は健康の要ですから、家族のからだを守るために浄水器を導入するメリットは十分にあると考えられます。
東京の水道水を安全な水に変える方法

「ウォーターサーバー」のガロン水や、「ペットボトル」のミネラルウォーターなど、購入する水にはさまざま種類があり、選び方に迷ってしまうこともあるかと思います。
昨今のマイクロプラスチック問題やPFAS問題を鑑みるに、もっとも有害物質を高精度で除去できるのは「浄水器」を設置して水道水を浄水に変えることであると言えます。
詳しくはぜひ以下の社員ブログをのぞいてみてください。
マルチピュアはNSFで「世界最多」の認証

創業50年来、世界80か国以上に愛用者のいるMULTIPURE(マルチピュア)は、水道水に含まれる最多104種類の有害物質を除去できる世界で唯一の浄水器です。
ウイルス・バクテリア・ヒ素まで除去できるのは、世界ナンバーワンのマルチピュアの浄水器だけ。

米国生まれの高品質で安心・安全な浄水器ブランドです。人間にも地球環境にもやさしく、デザイン性の高い浄水器と水栓がそろっています。
この社員ブログでは、日本の水道水にお困りの方のサポートを行うなど、製品販売の枠組みにとらわれないさまざまな活動を行っています。
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